年末年始。2021年に向かって、目標を立てたいと決意しました。そこで選んだ書籍が【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】です。
「やりたいこと」と聞くと、
- 「本当にやりたいことがわからない」
- 「このまま今の仕事を続けていていいのか」
という悩みが想像できると思います。
しかし僕が抱えていた悩みは、少し違っていました。
「やりたいこと」の見つけ方の答えを、僕は持っています。正確に言うと、答えを持っていると勘違いしていました。
それは「やりたいこと」がないなら、「他人に貢献しよう!」という考え方です。
この考えを大事にしていたので、「やりたいことの見つけ方」という本を、実際に手にとってみるまで、自分とは関係のない話だと考えていました。
しかし、本屋で手にとってページを捲ってみると、この本は自己理解を深めるものだとわかったのです。
なぜ自己理解というキーワードには反応したのか。それは「成功者ほど自分のことを誰よりも理解している」という考え方を、どこかで聞いていたからです。
同時に、やりたいことがなければ、他人に貢献すれば良いという考え方は、苦手な自己理解から目を背けるためなのかも知れません。
この本では、自己理解を深めるのに、知ればいいことは3つだけと述べています。
それは
- 大事なこと(価値観)
- 得意なこと(才能)
- 好きなこと(情熱)
です。
また、
得意なこと(才能)×好きなこと(情熱)=やりたいこと
と定義しています。
それだけではなく、
大事なこと、得意なこと、好きなことにも、明確に言葉が定義されているのです。
さらに、それらを紐解くワークに出てくる質問が答えやすいものでした。
実践する中で「超優良書籍だ!!」と思い、実践し終わった後、家に来ていた彼女にもやってもらいました。
彼女いわく「モヤモヤしていたものがなくなった!これから頑張る方向性が定まってよかった!」と疲れていたけどスッキリしている様子だったのです。
まだ僕と彼女とサンプル数2ですが、マジ良い本だと確信しました。ぜひ買って実践してみてください。
それではここからは、【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】を読んで、
- 実践した流れと結果
- そこから学んだ成功法則
- 具体例
をお伝えしていきます!
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方を実践した結果
僕の結果は以下の通りです。
大事なこと(価値観) | 自己実現できる人を増やす |
得意なこと(才能) | 一人ひとりの問題や状況を把握し、着想してその人に合った結果を出すための仮設を立てること。 |
好きなこと(情熱) | ストーリー(特に結果がない状態から結果がある状態になるストーリーが好き) |
本当にやりたいこと | 目の前の人の自己実現のために、ヒアリングして問題を定義して、その人にあった結果を出していくための脚本を作ること。(コーチやコンサルタント?) |
まだ抽象的ではありますが、この答えが出てスッキリしました。
この答えにたどり着くまでにかかった時間は、本を読む時間を入れて合計で9時間ぐらいです。元旦から3日まで3時間ずつ実践しました。
これから、どのような経緯でこの「やりたいことの答え」にたどり着いたか説明します。
考える順番は以下の通りです。
- 大事なこと(価値観)
- 得意なこと(才能)
- 好きなこと(情熱)
- 好きなこと×得意なこと×仕事の目的(価値観の中から抽出)=本当にやりたいこと
ここからは、本を読んでとても良かった点なども一緒に紹介していきます。
①大事なこと(価値観)
まず価値観を見極めるワークを行う理由としては、モチベーションが下がらないようにするためだと紹介されていました。
特に良かった点が以下の通りです。
価値観は進み続ける人生の方向
目標はその途中にあるチェックポイント
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 八木仁平著
価値観とは方向性を定めるものであって、目標ではないと述べています。自分の進むべき人生の方向性が正確に認識できていれば、たしかにモチベーションは下がりにくそうです。
また、目標はチェックポイントだと述べているのが良いです。人生の方向性を無視して、目先の目標を立てても、迷い続けるだけだとわかります。
だからこそ、好きなことや得意なことの前に、考えているようです。。
また、この価値観を認識するこの章は、次の得意なことや好きなことを見つけるときにも役立ちます。
最後に本当にやりたいことを定める時、仕事の目的を定めます。この時にも欠かせないのです。
この章のワークの流れは、以下の通りです。
- 5つの質問に答え、
- その答えから価値観のキーワードを15〜20個ほど洗い出し、
- そのキーワードを4〜6種類ぐらいに分類し、
- 価値観キーワードのランキングを作成し、
- 今まで提供しようとしていた価値を10個書き出し、
- 先程の価値観キーワードを当てはめる。
「難しそう!」と感じた方もいると思いますが、安心してください。
最初の質問から徐々に深堀りながら、自分の価値観を認識していけるのです。実践すればするほど理解が深まります。
しかも、最初の質問が「あなたの価値観はなんですか?」という抽象的なものではありません。尊敬する人、尊敬する友人、好きなキャラクターは何ですか?」という具体的で答えやすいものなんです。
またステップも踏めば踏むほど、前のステップで明らかにしたものが、活かせるようになっています。
めちゃくちゃすごいです。この本。
僕が実践して出てきたキーワードは4つでした。ランキングは以下の通りです。
- 本質(真実に辿りつきたい)
- 熱中(没頭して何かに取り組みたい)
- 知識(知識を何よりも大事にしている)
- 素直(人として素直な在り方を大事にしている)
上位であれば、人生の最終目的であり、下に行けば行くほど価値観の土台といえます。
このことから、人生の本質というのは自己実現であり、その過程に熱中していることだと思いました。そのために、人としての在り方と、知識が重要であると思ったのです。
そこから抽象化して出てきた仕事の目的が、
自己実現できる人を増やすという答えでした。
②得意なこと(才能)
続いては得意なことです。
特に印象深いのが、
得意なこと=成果を出すために使える無意識的な思考・感情・行動パターン
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
というものです。
つまり、
- 得意なこと≠スキル
- 得意なこと=無意識のクセ
と書いてあるのです。
てっきり、「プログラミングできます」、「英語できます」、といった話だと思っていたのですが、違いました。
この章には、他にも素晴らしいところがたくさんでてきます。
「自分を変える努力」は今後一切必要ありません、「自分を活かす努力」を始めましょう。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
短所を克服すれば、「人並みの成果と退屈な仕事」が手に入る
長所を伸ばせば、「圧倒的な成果と充実した仕事」が手に入る
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
まだまだ、たくさんありますが、それは本を買って確認してください。
大事なこと(価値観)を見つけるワークと同様に、答えやすい具体的な質問から深堀りすることができます。流れは割愛しますが、最終的に僕が答えにしたものがこちらです。
一人ひとりの問題や状況を把握し、着想してその人に合った結果を出すための仮設を立てること
その途中のワークまでで、書き出した得意なことが以下の通りです。
1人で集中している時間がとても楽しい |
必要な情報を抵抗なく仕入れることができる |
人の頑張りが理解できる |
人から本音を引き出すのが得意 |
相手に何かを気づかせるのが得意 |
新たな知識をどんどん追加していく |
話を引き出して問題を定義して仮設を立ててアドバイスする |
ハマったことに徹底的に時間を使う |
自分がうまくできたことを誰かに披露したい |
もっと的確に人に指示やアドバイスができると考えている |
自ら決断して行動することができる |
いい方法を探すのが得意 |
質問していって自分の問題点を気づかせるのが得意 |
コツを掴むのが得意 |
必要だと感じたことに対して行動力 |
そろそろやってみたくなったのではないでしょうか?笑
③好きなこと(情熱)
次は好きなことです。
本の定義では、以下の通りです。
好きなこと=興味・好奇心を感じる分野
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
業種や業界だと考えるといいようです。
著者の八木仁平さんのYouTubeでは、名詞で考えるといいと仰っていました。
特に印象的だったのは、
「野球が好きだから、野球関連の仕事を選ぶ」は間違い
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
という箇所で、ただ好きだからという、盲目的な理由で選んでしまうと、失敗すると説明されています。
たしかに野球の何が好きだったのか?を考えてみると、プレーするのが好きだったのか?野球を見るのが好きだったのか?で大きな違いがあると思います。
ワークも、①と②同様で答えやすい質問から始まります。
ワークで出てきた好きなことと、その理由がこちらです。
好きなこと | 理由 |
---|---|
本 | 自分の世界が広がるのが嬉しいから。 |
漫画 | スポ根系漫画が好き。なおかつ結果がない状態から結果を出せるようになる過程が好きだから。 |
アニメ | キャラや設定から生まれるストーリーから学ぶことがたくさんあるから。 |
スポーツ | 選手が活躍できないときから活躍できるまでのストーリーが好きだから。 |
料理 | 食材、調味料、調理器具の種類の掛け合わせで無限の世界が広がっていて、美味しいという結果を生み出せるから。 |
マーケティング | ビジネスの結果を出す要素の半分以上を占めていると思うから。 |
以上を踏まえると、好きなことは結果が出る方法なのかと思いました。好きなことを並べて抽象化すると、この答えに辿り着きました。
このあたりは、まだまだ精査していく必要があるかも知れません。
④好きなこと×得意なこと×仕事の目的(価値観の中から抽出)=本当にやりたいこと
最後の3つの要素を組み合わせたりして、本当にやりたいことを定義します。
当然、一度決めたら一生それがやりたいことではありません。本の中でも、やりたいことは今一番やりたいことをやればいいと述べています。
ここでのワークは2つです。
①好き×得意で「やりたいこと」の仮設を立てる
②「仕事の目的」で「やりたいこと」を絞る
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
今まで出してきたものを組み合わせるだけなので、そこまで難しくはありません。
そうして、出てきた僕の本当にやりたいことは、
目の前の人の自己実現のために、ヒアリングして問題を定義して、その人にあった結果を出していくための脚本を作ること
になりました。
とても納得しているし、スッキリしています。
以上を踏まえて、自己理解メソッドから見つけた法則をご紹介したいと思います。
兎にも角にも自己理解(自社理解)から始めなければならない
自己理解メソッドを実践して気づいたことがあります。それは、何を始めるにも、まずは自己理解から始めなければならないということです。
何かしらの成果を出すのに重要な要素として、
- 時代性(時代の後押しも必要)
- 方向性(ブレずに一貫して進み続ける目的が必要)
- 情熱(障害を乗り越え続けるために必要)
- 強みと弱み(パフォーマンスを発揮するために必要)
- 外部要因(競合のあるなし強い弱いの要因が必要)
が必要だからです。(5つの要素が必要な理由はまた今度ブログ書きます。)
そして自己理解(自社理解も含む)は5つの重要な要素のうち3つ(方向性、強み弱み、情熱)を担っているからです。
自己理解メソッドの中の大事なことは、方向性を定める。得意なことは強みと弱みを明らかにする。好きなことは情熱のある分野がわかります。
だからこそ、成果を出したいと考えた時、必要なのは【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】に出てくる自己理解メソッドだと思ったのです。
個人経営の飲食経営者の場合で考えた時
個人経営の飲食経営者の場合で考えてみましょう。
仮にこの飲食経営者をAさんとします。
Aさんが「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」を読んで、自己理解メソッドを実践しました。
その結果がこちら。
大事なこと(価値観) | 一人ひとりの個性を大事にする |
得意なこと(才能) | 人それぞれの好みがわかる |
好きなこと(情熱) | 料理 |
本当にやりたいこと | 一人ひとりの好みに合わせたオーダーメイド料理店 |
このような結果が出た時、Aさんが大衆向けの回転数重視の飲食店を経営したら、いかがでしょうか。
回転数重視で利益の残りやすい商品を中心に揃えることに、次第にモチベーションも低下しそうです。
また仲良くなったお客さんのために、その人の食べたいものを出してたらオペレーションが悪くなり、利益を圧迫してしまいそうではないでしょうか。
一人ひとりの好みに合わせたオーダーメイド料理店で、どうやって利益を残すのか?という課題はあります。しかしやりがいを感じ、強みを活かせるのではないでしょうか。
具体的なビジネスプランは置いといても、その人のやりがいや得意なことは無視できません。
極端な例ではありますが、Aさんに大衆向けの回転命のお店を経営してほしくないです。利益は少なくても、自分らしく得意を活かしてほしいと思います。
何歳でも「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」は読んでほしい
3つの要素のうち、一つが欠けていて、何かが上手くいかなくなっている可能性を考えると、どんな人にも読んでほしいです。
もちろん、すべて完璧にできて人生を謳歌している人は必要ないと思います。
たとえ結果を出しているとしても、大事なこと(価値観)が欠けていて、モチベーションが保てず、燃え尽き症候群になるかも知れません。
また、自分が何者かわからないのであれば、必ず手に取るべきです。
まだ2021年は始まったばかりなので、ぜひ今年をよりよいものにするために本書を手にとってみてはいかがでしょうか。
終わり。