WEBマーケティングの仕事は、業務範囲が広く、職種が細かく分かれています。
一体、どんな仕事内容なのか、わかりにくいのがWEBマーケティング業界。
WEBマーケターになりたい!でも…わからないことだらけの人もいると思います。
- 仕事内容の詳細がよくわからない
- どんなスキルが必要かわからない
- どんな会社に就職・転職できるのかわからない
- 未経験からでもなれるかわからない
- 稼げるのかわからない
今回は上記の疑問に全て答えます。
今回、この記事では以下のことがわかります。
- WEBマーケティングの仕事内容と職種
- WEBマーケティングに必要なスキル
- 就職・転職できる会社
- 未経験の人のキャリアプラン
- WEBマーケターの給料・稼ぎ方
以下は、この記事を書いている私の経歴です。
- WEBマーケティング職歴8年
- WEBマーケティングコンサル会社に勤めた経験あり
- WEBコンサルタントとして独立経験あり
- 現在事業会社でWEBマーケターとして働いている
よりリアルなWEBマーケティング業界のお話ができると思います。
WEBマーケティングの仕事内容を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。
WEBマーケティングの仕事内容
細かい職種の前に、まずは全体像から説明します。
WEBマーケティングの仕事は、主に2つです。
- WEBマーケティングの施策を行う
- 施策結果を検証して新たな施策の仮説を立てる
検索や広告、SNSでなどからWEBサイトに集客したり、LPと呼ばれる商品やサービスの販売ページから成約させたりします。
それらの結果を分析し、ページがきちんと表示されているのか?クリック率がどうか?成約率はどうか?を判断。
その数値を参考に、改善案を立てて、また施策を実行するという仕事です。
また、どんな仕事にもありますが、WEBマーケティングの仕事には、上流から下流までの流れがあります。
上から
- 営業
- コンサルタント
- ディレクター
- 作業者
となっていて、
上流になればなるほど、収入が高いと考えてもいいです。
営業とコンサルタントを兼ねることもあれば、コンサルタントとディレクターを兼ねる場合もあります。
ではどのような職種があるのか、系統に分けて説明したいと思います。
WEBマーケティングの職種は3種類+α
実際に、求人広告が出ている仕事を区分しました。
WEBマーケティングの職種は
- SEO系
- リスティング広告系
- SNS系
に分けられます。
一つずつ見ていきます。
SEO系のWEBマーケティング職種
SEOとは、WEBサイトの検索順位を上げて、検索からの流入数を増やす仕事です。
場合によっては、そこからどのぐらい見込み客のリストを取得できたか目指します。
上流の仕事から説明します。
- SEOコンサルタント
- コンテンツディレクター
- WEBライター
なぜコンテンツディレクターやSEOライターがいるかというと、現在SEOの主流はオウンドメディアと呼ばれる企業のブログのようなWEBサイトに記事を投稿し、順位を上げていく方法が採用されているからです。
SEOコンサルタント
この仕事は、WEBサイトを検索上位に上げるためにできる施策を企画する仕事です。
多くは広告代理店などに配属されていて、WEBコンサルの案件などで活躍します。
そもそもSEOを攻略するには、以下の3つを実行する必要があるのです。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツ制作
内部対策とは、サイトの設計がそもそもGoogleに評価されやすくすることです。
この部分にはWEBサイト制作のスキル、SEOの知識が必要になります。
これらの内容を、WEBディレクターやWEBデザイナーなどに指示を出したりするのです。
外部対策では、競合サイトがどこから被リンクを張ってもらっているのかリサーチしたり、より有名な企業やサイトからリンクをもらうということをします。
お金を払いリンクを得ることは、Googleのペナルティ対象となってしまうのです。
だからSEOの知識に長けていないと務まりません。
最後のコンテンツ制作ですが、SEOではユーザーの問題を解決するコンテンツ(記事)をWEBサイト上に置くことで、そのページをGoogleが有益だと判断し、検索上位に上げてくれる仕組みがあります。
WEBサイト上に有益なコンテンツを配置するために、どのようなコンテンツを配置するかプランニングするのです。
またコンサルタントとして、クライアントにレポートを作成したりするのもSEOコンサルタントの役目となります。
コンテンツディレクター
こちらは、SEOコンサルタントの指示を受けて、WEBサイト上のコンテンツを制作指揮する立場です。
SEOライターのディレクションを行う人とも言えます。
仕事の流れとしては、
- SEOコンサルタントやWEBディレクターの指示を受ける
- 検索上位できそうなキーワードをまとめたり管理をする
- WEBライターに記事制作を依頼
- 記事制作の進捗などをWEBライターに確認
- 完成した記事の修正指示
- 納品された記事をWEBサイトに入稿
といった感じです。全てをやっている人もいれば、この中の一部分を担う人もいます。
実際に記事を制作するコンテンツディレクターもいますし、実際にSEOコンサルタントのような役割を担う人も多いです。
クラウドワークスやランサーズで、ライティング業務を発注・管理も大事な仕事となります。
明確な線引はされておらず、務める会社や案件によって変わることが多いと考えてください。
SEOライター
こちらはSEO業務の実際の作業者となります。
WEBライターから始め、コンテンツディレクターになる方が多いです。
コンテンツディレクターの指示に従い、検索上位になりやすい記事を作成することが主な仕事となります。
SEOライターはキーワードを元に、キーワードで調べる人がどんなことを知りたいか?考えながら記事を制作する仕事です。
WEBマーケティングを担う仕事なので、ライターですが、今回入れさせていただきました。
正社員として就職する仕事は少なく、アルバイトや業務委託のパターンが多いです。
リスティング広告系
この仕事は主にリスティング広告と呼ばれる、GoogleやYahoo!の広告サービスを利用して、ネットからの申し込みや注文を増やす仕事です。
他にもFacebookやYouTubeなどの、SNSを利用した広告運用もこの広告系に入ります。
SEOよりも広告媒体の数だけ仕事がありますが、メインはGoogleやYahoo!などの広告サービスを利用して運用していくことがメインです。
広告系の職種は主に
- リスティング広告運用者
- 広告運用アシスタント
です。
一つずつ見ていきます。
リスティング広告運用者
主な仕事は
- プランニング
- アカウント構築業務
- 運用業務
- レポーティング業務
です。
プランニングでは、目標設定や事前調査、広告配信などの設定を行います。
アカウント構築では、プランニングした内容を、GoogleやYahoo!の広告管理画面に反映させます。
運用業務では、どのような検索キーワードで、広告を表示させるか?どのようなタイトルや説明文なら、クリック率を上げることができるのか、調整をします。
また広告で飛んだ先のページをLPと言いますが、こちらのページの修正案などを出して、成約率を上げる提案などもするのです。
広告運用アシスタント
広告運用に限らず、WEBの仕事は割と雑務が多いです。
広告運用者やコンサルタント、ディレクターの指示に従って、サポート業務を行います。
こちらは正社員で募集している仕事は少なく、アルバイトや派遣で採用しているケースが多いです。
SNS系
こちらはまだSEOとリスティング広告と比べて、求人は少ないです。
しかし、企業のwebマーケティングがだんだんSNSを活用していることを考えると、今後WEBマーケティングの職種の中でメインになりそうだと予想しています。
主な媒体は、
- Facebook(Instagram)
- YouTube
- Tiktok
でしょうか。
求人を見た感じ、
- SNSマーケター
という募集がありました。
事業会社ではあれば、WEB担当と呼ばれ、広告代理店やSNSコンサルティング会社などでは、SNSマーケターと呼ばれることが多いみたいです。
事業会社では、主に自社のSNSの運用、またSNS広告の運用などを担当します。
広告代理店やSNSコンサルティング会社では、コンサルティングしたり運用代行を行うようです。
インフルエンサーと呼ばれる、各SNSでフォロワーが多く影響力を持った人に、広告を出すこともあります。
このインフルエンサーを使ったPRの成功事例が続々と生まれていることを考えれば、SNS関連職種も今後増えていくと予想できます。
その他の職種はWEBマーケティングと呼べるか?
WEBディレクター
WEBディレクターがWEBマーケティングの仕事を担うことがあります。
そのとき、SEOやリスティング広告を使って、集客を考えるのは当然です。
なので、WEBディレクターなどもWEBマーケティングの職種とは言えると思います。
マーケティングリサーチ
市場調査などする仕事ですが、こちらはWEBマーケティングの上位概念のマーケティング領域なので、WEBマーケティングと決めつけることができない仕事といえます。
WEBアナリスト・データアナリスト
こちらの仕事は、データ分析を行う仕事ですが、どちらかというとエンジニアチックだと言えます。
なぜなら求められるスキルに、数学や統計学の基礎知識、データベースの知識などが必要です。
なので、ここでは説明を省きます。
よく調べずに、WEBマーケターの仕事を応募して、結局マーケティングツールの営業だったなんて話もあります。
そのツールを駆使して、お客さんを導くのはWEBマーケティングの仕事といえますが、イメージと違うとならないように、きちんと調べた方が良いです。
WEBマーケティングの仕事ができる会社は3パターンある
WEBマーケティングで就職・転職の場合は、以下の会社に勤めるパターンが多いです。
- WEB広告代理店
- 各専門のWEBコンサルティング会社
- 事業会社
WEB広告代理店
広告代理店とは言っても、WEBに特化した広告代理店にWEBマーケターの仕事がたくさんあります。
WEB広告代理店とは言っても、得意な分野がそれぞれ違うのです。
自分がSEO系でいくのか、リスティング系でいくのかで選択は変わっていきます。
クライアントを相手にするので、抱える案件は複数です。
クライアント対応をするメインの営業やディレクションの担当者が窓口をして、案件ごとにSEOやリスティング広告などの施策を決定します。
WEB広告代理店には、先程説明した職種の方は大体いるので、そこに転職すればWEBマーケティングの実務ができます。
ただし営業を求めている場合も多いので注意しましょう。
各専門のWEBコンサルティング会社
WEBマーケティングの会社といえば、各専門のWEBマーケティング施策を行う会社です。
先程、職種を分けたように、基本はSEO系とリスティング広告系と分かれます。
リスティング広告専門の会社は多く、それだけ需要があるので、狙い目です。
最近ではSEO系、特にコンテンツを使ったSEOの会社も増えており、そちらも仕事はあるでしょう。
こちらも基本は、クライアント対応です。
各専門のWEBコンサルティング会社は、その扱っているWEBマーケティング施策で、自社の集客なども対応していると思います。
会社のレベルにもよりますが、未経験で入れそうなのは、専門のWEBコンサルティング会社です。
ちなみに私が働いていた会社は、SEO専門のコンサルティング会社でした。
事業会社
事業会社とは、一般的な会社を指す場合に使われる言葉です。
ここでは、上記の2つ以外の会社だと認識してください。
例えば、靴を製造、販売している会社であれば、自社のSNSやオウンドメディア、ECサイトなどを管理する部署があるので、そちらでWEB担当者として働くことができます。
自社サイトの集客をアップさせたり、成約率をアップさせるために配属されるので、WEBマーケティングの仕事ができます。
未経験でWEBマーケティングを仕事にするために必要なこと
専門でWEBマーケティングを提供している会社に就職か転職することがおすすめです。
実際、そのようなノウハウのある会社で、実務をすれば仕事はすぐに覚えられます。
未経験でWEBマーケティングの職種につくには何が必要か見ておきましょう。
またその他に今すぐ実践できることを書いていきます。
最低限のWEB・PC・マーケティング基礎知識を身につける
PCを使い仕事をするので、PCに慣れていない人が、未経験で入れる可能性は低いです。
また普段からインターネットを使い、一般的なサービスを問題なく使える必要もあります。
就職や転職活動するために、マーケティングとは?どういうものなのか抑えておく必要もあるはずです。
これらは最低限、スタートラインに立つために必要と考えてください。
未経験でも最低限必要なスキルを書き出してみました。
最低限必要なスキル
- PCの基本操作が問題ない(ブラインドタッチやショートカットなど使えたほうがいいです)
- officeが使える(得意じゃなくても普通に使えるぐらいである必要はあります)
- WEBの最低限のスキルがある(サーバーやドメイン、WEBサービスについて知っておく)
上記の最低限のスキルさえあれば、あとは実践しましょう。WEBマーケティングは知識ではあるけど、実践知が重要です。
それでも必要最低限の知識を身につけたい方は以下の記事を参考にしてください。

ちなみにWEBの最低限のスキルは、以下のことを実施すれば、すぐ身につきます。
ブログアフィリエイト、PPCアフィリエイト、SNSでフォロワーを増やすをやってみる
WEBマーケティングは、実際に会社でやらなくても、自分で実践できることがたくさんあります。
経験しておくとWEBマーケティング会社が何をしているかわかります。
おすすめなのは以下の3つに挑戦することです。
- ブログアフィリエイト
- PPCアフィエイト
- SNSでフォロワーを増やす
ブログアフィリエイト
もしSEO系の会社に入りたいのであれば、ブログアフィリエイトをしましょう。
アフィリエイトとは、企業の商品やサービスを代わりに、ネット上で販売することです。
ASPと呼ばれるサイトに登録。
そのサイトから紹介したい商品のURLなどを取得して、ブログなどに貼り付けます。
そのリンクがクリックされて購入されると報酬が入る仕組みです。
レンタルサーバーを借りて、ドメインを取得。WordPressをインストールして、テーマやプラグインを入れて設定しましょう。
そこで記事を書いて商品を紹介していくのが、ブログアフィリエイトです。
収益を上げたり、集客をするということが、既にwebマーケティングを実践していることになります。
PPCアフィリエイト
仕組みはブログアフィエイトと一緒です。違うのは集客方法。
ブログアフィリエイトは、SEOやSNSからの流入を狙いますが、PPCアフィリエイトは、広告に出稿します。
ASPのリンクを貼り付けたページを一枚作り、Google広告でキーワードを出稿します。
イメージとしてこちらのページを御覧ください。
初心者がWordPressブログを簡単開設できるレンタルサーバー3選を徹底比較
Google広告などで、「レンタルサーバー おすすめ」などのキーワードで出稿し、このページからレンタルサーバーを申し込みしてもらえたら、報酬が入ります。
まずはアフィリエイトのサイトに無料登録して、どんな商品やサービスを紹介できるのか確認しましょう。

SNSでフォロワーを増やす
SNSでフォロワーを増やすことも、これはWEBマーケティング行っていることです。
誰にどんな情報を届けるか考え、投稿することはWEBマーケティングの実践知を貯めていくことができます。
また上記で説明したASPからリンクを貼り付けて、アフィリエイトすることも可能です。
さらに詳しい実践方法を知りたい人は下記の記事を実践してみてください。

転職サイトや転職エージェントに登録しておく
業界研究として、転職サイトや転職エージェントに登録して、どのような求人があるか知るとよりWEBマーケティングの仕事に近づくはずです。
WEB業界に強い転職サイト・転職エージェントをピックアップしました。
上記の転職サイトに無料登録して、WEBマーケティングの募集職種を調べてみてください。
マーケターの平均年収は541万円
転職エージェントのdoda社によると、マーケターの平均年収は541万円。
しかしこれは大手企業のWEBではないマーケターも含まれています。
大手の事業会社であれば、リーダークラスで700〜800万円。1000万円超えも狙えるはずです。
結局、会社の売上規模や、ポジションによって大きく変わってしまうので、一概には言えません。
未経験だと300〜400万円ぐらいのところが多いイメージです。しっかり募集職種のリサーチを行いましょう。
そんなに高くないなと思ったあなたに、最後伝えたいことがあります。
まとめ:独立すれば収入は青天井!どんな仕事に活かせる最強スキル
最後に、伝えたいことがあります。
それはWEBマーケティングのスキルは、実際どんなビジネスにも活用できるということです。
集客をしない会社ほとんどありません。
どうにかお客さんを呼んで来ない限りは、企業は成り立ちません。そのために営業やマーケティングというのが必要なんです。
たとえBtoBであっても、見込み客はWEBマーケティングを使います。
つまり覚えてしまったら、最強のスキルです。
それだけではありません。
独立してWEBマーケティングのスキルを持っていれば、お客さんの集客に困ることは少なくなります。逆にお客さんをWEBマーケティングでたくさん集めれば収入は青天井です。
今回は仕事内容を中心に記事を書いていきましたが、もっと知りたいことも多かったと思います。今後、こちらのブログでは、webマーケティング情報をどんどん更新していきますので、よろしくお願い致します。
終わります。
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